APD(聴覚情報処理障害)
APD(聴覚情報処理障害)は、聞こえているのに聞き取れない状態のことを指します。つまり、聴覚検査では異常と言われたことが無いのに音声の聞き取りが困難である状態です。実はこのAPDは、発達に特性のある人にしばしばみられます。また、病気や障害ではなく症状と言われることも多いです。海外ではLiD(Listening
difficulties)と言われており、日本でも聞き取り困難症/聴覚情報処理障害として(LiD/APD)と称されています。APDとLiDは、異なる名称ですが症状や意味は同じと考えて良いでしょう。難聴は音そのものが聞こえにくい状態のことをいいます。つまり、音が耳に入ってから脳に伝わるまでのいずれかの段階で障害が起きることにより、聞こえないまたは聞き取りにくくなることです。聴覚情報処理障害は、音は聞こえているのに言葉が聞き取れない状態です。つまり、音が耳に入ってから脳に伝わるまでの段階は正常に伝達されているにもかかわらず、脳に伝わった情報を処理して”内容を理解する”ことが障害されています。