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睡眠障害ではないかと思われる自閉症の子どもを担任しています。日中パニックが多く、母親は慢性的な睡眠不足で苦労しています。学校としてすべき支援のポイントを教えて下さい。
①睡眠障害は、家族にとって大問題
睡眠障害は、大人が眠る時間までに眠らない、少し刺激があったりするだけでも起きてしまうなど、寝つきが悪く、睡眠が浅いのが特徴です。また、本人の発育への悪影響、日中活動に支障が出るのはもちろんのこと、家族全体の生活リズミが乱れ、追い込まれるケースが非常に多くなります。特に年齢の低い段階で問題が顕在化するケースが多いことから、睡眠の確保は、早期支援で何よりも重視すべきことだと捉えています。
②まずは「大変さ」を共有しよう
特に問題なのは、ただ眠らないという状態(多少はぐずって泣いたりしても)ではなく、まるで日中のように、動き回ったり、大きな声を出したりすることです。特にマンションやアパートでは、周囲の住民からクレームが来るのではないかという心配をする家族がとても多く、精神的に追い込まれます。そのため、深夜に自家用車でドライブに出かけるエピソードは、教育相談などで少なくとも5割以上の方から聴くエピソードです。また、寝つきがよくても短時間で起きてしまう場合などには、本人はまだ眠たいので、起きてすぐにぐずったり、二度寝をして、学校に遅刻してしまったりすることもあります。まずは、支援のスタートとして、現状をノートに図解する等、家族と「大変さ」を共有することから始めることが大切です。
③睡眠障害を改善・克服するための取り組み
現状を把握したら、思いつく限りの睡眠障害への対策を検討します。まずは、眠る前の行動です。

① 入浴(特に熱い湯は厳禁)は、眠る直前を避けていますか?

② 眠る前のカフェイン摂取などを控えていますか?

続いては、起きる直前の環境です。特に感覚の過敏性から生じる「光」や「音」などの環境要因を調べます。

③ テレビやDVD等をつけたまま眠っていませんか?

入眠時に、問題はなくても、睡眠が浅くなったら簡単に目が覚めてしまうことがあります。当たり前のようですが、お子さんが眠ったらテレビは消す、または、本人にテレビのタイマー機能を使うことを教えましょう。

④ カーテンは機能していますか?

住んでいる地域や季節にもよりますが、東側の部屋なら朝日が、そうではなくても朝方には白々と光が差してきます。そのわずかな光の変化によって起きてしまうこともめずらしくありません。場合によっては、遮光カーテンや雨戸を閉めることで完全に光をシャットアウトして眠ることが必要なこともあります。

続いては、規則正しい生活を送ることです。

⑤ 朝は、カーテンを開け、太陽に光を浴びて起きることが重要です。

24時間周期の地球で生きる私たちは、眠った後に、朝の光を浴びて、体内時計をリセットすることで日中の活動をすることがよく知られています。

⑥ 生活にルーティンを取り入れましょう。

特に入眠直前の活動がルーティン化すると寝つきがよくなると思います。寝間着を着て、お父さんお母さんに両手をついて「お休みなさい」と言うとか、牛乳を一杯必ず飲むとか、紙に「朝7時に起きる」と書いてから布団に入るとか、そういったある意味で儀式的な行動が、効果的なこともあります。

最後はやはり、日中活動の充実でしょう。運動量を増やして体を動かすことはもちろん重要ですが、学習を進めて(できれば手を使って)頭を使うことも重要です。

⑦ 毎日、家庭学習を30分以上は継続しよう。

学校での学習は、行事等によって不安定になりがちです。そこで、一定の睡眠時間を取らせたい場合には、家庭学習を毎日30分程度、続けることをお勧めします。できれば手を使った学習(鉛筆を使った書字や、指先を使った作業など)を中心にすると、脳内の隅々に刺激が生じ、脳内全体が活性化して、よく眠れるようになります。
④医療との連携が大切
睡眠障害への教育的対応について述べましたが、医療との連携も大切だと考えています。冒頭に述べたように、睡眠障害は家族全体の生活を崩すことに繋がるケースもあります。その場合、一時的であっても早急に状態を改善する必要がありますから、睡眠導入剤を服薬することも視野に入れ、医療との連携を進める必要があります。
行動面への直接的な対応だけでなく、お子さんの持つ特性を理解し、出来ることを増やすことで、困った行動を減らすことが出来ます

たすくではアセスメントを行ってお子様の特性を理解することで、お子様の能力を伸ばし、結果として困った行動を減らすアプローチも行います。

たすくでは様々な観点から問題にアプローチし、お子様が幸せに生きていくステップに伴走致します。

私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達に凸凹があるお子さんにも届けたいと考えております。

お子さんに、福祉サービスだけではなく、通常の塾のような教育的なサポートを行いたいと考えておられるご家族に最適なサービスをご提供することを約束致します。

お子さんの可能性を信じ、お子さんの能力を最大限に発揮させてあげたいと考えておられるご家族との出会いが私たちの幸せです。

まずは一度、お近くのたすく教室にお気軽にお問い合わせ下さい^^

発達障害のお子さんとその親御さんの悩みを、たすくの先生がより深掘りしお答えするコーナー。
意に沿わないことがあると、子どもが暴言や暴力をふるうんです…。
来年小学校に上がるのに、通常の学級にするか、個別支援学級にするか迷っています…。
子どもが外出時、思いどおりにならないと大泣きするんです…。
子どもが自分の頭を壁にガンガン打ちつけるんです…。
発達障害のある子どもにとってゲームは効果的?
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睡眠障害ではないかと思われる自閉症の子どもを担任しています。日中パニックが多く、母親は慢性的な睡眠不足で苦労しています。学校としてすべき支援のポイントを教えて下さい。
7つのキーポイントの最新の情報と、実践の事例について教えて下さい。

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