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自閉症の子どもは特定の音が苦手だったり、皮膚感覚の過敏があったり、逆に鈍感だったりします。偏食の一因も食感であることが多いと聞きます。自閉症の子どもの感覚に関する考え方と具体的な支援のポイントを教えて下さい。
①感覚過敏について、もっと理解してほしい!
自閉症のある子どもにとっての、感覚の過敏性・鈍感性への支援は、最も重要なものだと思っています。大人になった本人たちから、最近よく「感覚過敏について、もっと理解してもらえるように言ってほしい」と訴えられることもしばしばです。では、感覚知覚の過敏性・鈍感性だということは、どういうことでしょう。

主な原因として、自閉症の障害が脳の器質的な障害に因ることがあげられます。たとえば、中の見えない箱に手を突っ込む時などに怖い気持ちになったことがあるでしょう。普通、五感をはじめとした感覚を統合し、経験なども加味して、その入力された感覚を脳で処理してそれが何であるのかを認識するのですが、この統合に問題のある自閉症のある人には、感覚の過敏性と鈍感性が生じます。最もよく見られる例は、音への過敏や鈍感です。呼びかけに反応しなかったり、非常に大きな音がしても無視しているかのように見えたりします。一方で、大好きなお菓子の袋を開ける音や好きなTVのオープニング曲などには、すばやく反応することがあります。また、音の大小に関係なく、電子音や、赤ちゃんの泣き声など、特定の音域に対して耳をふさぐこともあります。大きな音や騒々しい場所が苦手な人もいます。周囲には何でもない音でも、聴覚過敏から強い不安感となり、ストレスになったり、パニックにあったりすることがあります。

その他、視覚、嗅覚、味覚、触覚、前庭感覚、固有感覚についても同じようなことが言え、個人差はあるものの、非常に過敏であったり、反対に鈍感であったりします。

この感覚知覚の問題が、苦痛や恐怖の原因あるいは偏食の原因となっていることも十分考えられます。感覚の過敏性や鈍感性は、いわゆる自閉症の三つ組みの障害(コミュニケーション、社会性、こだわり)に加わる自閉症の障害の本質的な問題と言えなくもないのです。
②学校行事が嫌いなのではなく、感覚に関して困っているのかもしれない
運動会や学芸会あるいは卒業式などの学校行事を苦手としている自閉症のある子どもは結構多いものです。その時期になると行動が乱れ、困ってしまうということを、毎年、繰り返している学校や家庭は多いのではないでしょうか。この場合、日程の変更による混乱と共に、子どもにとっては過剰な音刺激等による混乱ということが考えられます。同様に、交流行事でパニックを起こしている例も多くありますが、この場合も、大勢の出迎えや音楽、歓迎を表す子どもたちによる過剰な拍手等が大きな影響を与えていることも考えられます。

また、高速道路などのトイレを使わない子どもをよく観察してみると、洗面所に設置された手洗い後の乾燥機音を怖がっていたということも増えてきました。

元気な言葉がけをする大人気の先生が、自閉症のある子どもからは受け入れられず敬遠されているような場合もあります。子どもにとっては過剰なかかわりと感じられ、迷惑なのかもしれません。
③対応の考え方
子どもが混乱を示していたり、パニックを起こしたりしている時は、課題設定に問題はなかったのか、対応がまずかったのではなかったかと反省すると共に、過敏性等に関して支援や配慮が十分だったのか、環境はどうだったのかという視点で見直すことが必要です。

感覚過敏に対しては、単純に「慣れさせて耐性をつけていく」ということは避けるべきです。最近は、イヤーマフやノイズキャンセル付きヘッドフォンで雑音を遮断する子どもたちが増えてきました。普段の生活から試みることで、必要な時に自らイヤーマフを準備して、安心できる環境を作り出すことができるようになりました。

つまり、音・声、掲示物・教材・窓外の景色等の「刺激に十分に配慮し、調整する」、集団の規模を小さくする、ヘッドフォンなどで音刺激を遮断する、スケジュールを示して見通しがもてるようにする等の「安心できる方法を学ぶ」、配慮のもとで行動できるようになったら「少しずつ体制や柔軟性を育てていく」というプロセスが大切です。
行動面への直接的な対応だけでなく、お子さんの持つ特性を理解し、出来ることを増やすことで、困った行動を減らすことが出来ます

たすくではアセスメントを行ってお子様の特性を理解することで、お子様の能力を伸ばし、結果として困った行動を減らすアプローチも行います。

たすくでは様々な観点から問題にアプローチし、お子様が幸せに生きていくステップに伴走致します。

私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達に凸凹があるお子さんにも届けたいと考えております。

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