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7つのキーポイントの最新の情報と、実践の事例について教えて下さい。
①「学習を支える学び」としての、自閉症教育の7つのキーポイント
自閉症教育の7つのキーポイントは、国立特別支援教育総合研究所の自閉症に関するプロジェクト研究における最終報告の柱の一つとして提案されたものです。開発から3年が経ち、現在では、その研究を引き継ぎ、翻訳作業を進め、J☆sKeps(Japanese Seven Key Points)として世界に発信することが具体化しています。

盲学校に勤めた経験から、点字や白杖の学習の、進行状況の変化が、教科学習の進度と相関関係があることを実感しました。聾学校の手話や口話、肢体不自由養護学校の理学療法や動作法でも同様のことがあると言えるでしょう。これらはすべて、「学習を支える学び」です。7つのキーポイントの発想は、自閉症教育でも同様の「学習を支える学び」を明らかにしたいと思い至ったことからでした。
②優れた実践例を収集し、その抽出から生まれたキーポイント
「自閉症教育の7つのキーポイント」の創案に際しては、平成15年から国内外の文献調査や国立特別支援教育総合研究所「プロジェクト研究」での3年間の研究成果などと合わせ、当時の国立久里浜養護学校(自閉症に特化した教室の実践)や、トモニ療育センター(愛媛県新居浜市で自閉症の子どもたちへの療育を主に一対一の学習で行う)などでの自閉症の指導内容を分析しました。おおよそ、1000サンプルをビデオ分析から書き出し、再構成して約50サンプルにまとめ、さらに7つのサンプル(キーポイント)としたものです。(「自閉症教育実践マスターブック?キーポイントが未来をひらく?」参照)。なお、研究経過の詳細は、国立特殊教育総合研究所研究紀要第34巻の特集でまとめています。
③7つのキーポイントの用語について
現場の先生や保護者に利用していただくためには使いやすい用語にする必要があります。そこで、以下の用語に統一し自閉症教育の7つのキーポイントとしました。

① 「自ら 学習する態勢になる力」

② 「自ら 指示に応じる、指示を理解できる力」

③ 「自ら 自己を管理する、調整する力」

④ 「自ら 楽しいことや嬉しいことを期待して活動に向かう力」

⑤ 「自ら 自ら何かを伝えようとする意欲と、個に応じた形態を用いて表出する力」

⑥ 「自ら 模倣して、気付いたり学んだりする力」

⑦ 「自ら 課題解決のために注視すべき刺激に注目できる力」
④7つのキーポイントそれぞれの項目の目標(案)について
7つのキーポイントは、実践の場で活用されるために開発したものです。実践協力校からは、具体例をあげることや、ステップ(段階)を示すようなものがあるとよりわかりやすいという提案がありました。そこで、7つのキーポイントの目標(例)として、ステップ(段階)を考慮に入れた一覧表を作成しました。
⑤子どもたちのアセスメントや、授業の改善に活用できる
自閉症のある子どもたちは、一人ひとりの個性によって、示す状態像が違うといわれます。また、自閉症はアンバランスさに困難をかかえていることが多く、個人別の課題学習などの個に応じた教育をする際にも、正確なアセスメントを定期的に行う必要があります。7つのキーポイントを並行指導することで、アンバランスさに対応し、正確なアセスメントを実行することもできるでしょう。

自ら楽しいことや嬉しいことを期待して活動に向かう力の6段階<強化システムの理解>

1 好きなものや、好きな活動が2つ以上ある

2 好きなものや、好きな活動を複数の選択肢から選ぶことができる

3 好きなものや、好きな活動をしてもらうことを期待して、課題を最後まで終わらせることができる

4 大人や仲間から言語等で賞賛にされることを期待して、課題を最後まで終わらせることができる

5 課題を成し遂げる(完成させる)ことだけを期待して、最後まで終わらせることができる

6 困難な課題でも、一回のお手伝いで10円もらって、12回貯めてから缶ジュースを買うなど、一日以上の先を見通した期待感を持って課題に取り組むことができる

行動面への直接的な対応だけでなく、お子さんの持つ特性を理解し、出来ることを増やすことで、困った行動を減らすことが出来ます

たすくではアセスメントを行ってお子様の特性を理解することで、お子様の能力を伸ばし、結果として困った行動を減らすアプローチも行います。

たすくでは様々な観点から問題にアプローチし、お子様が幸せに生きていくステップに伴走致します。

私たちは、お子様が自分で意思決定し、一人の大人としての自立することをサポートする専門家集団です。定型発達のお子さんが得ている選択肢を、達成感を、そして成長を、発達に凸凹があるお子さんにも届けたいと考えております。

お子さんに、福祉サービスだけではなく、通常の塾のような教育的なサポートを行いたいと考えておられるご家族に最適なサービスをご提供することを約束致します。

お子さんの可能性を信じ、お子さんの能力を最大限に発揮させてあげたいと考えておられるご家族との出会いが私たちの幸せです。

まずは一度、お近くのたすく教室にお気軽にお問い合わせ下さい^^

発達障害のお子さんとその親御さんの悩みを、たすくの先生がより深掘りしお答えするコーナー。
意に沿わないことがあると、子どもが暴言や暴力をふるうんです…。
来年小学校に上がるのに、通常の学級にするか、個別支援学級にするか迷っています…。
子どもが外出時、思いどおりにならないと大泣きするんです…。
子どもが自分の頭を壁にガンガン打ちつけるんです…。
発達障害のある子どもにとってゲームは効果的?
特別支援教育時代にあっては、医療機関をはじめとする地域に存在する様々な資源との連携が大切だと言われています。自閉症の子どもの支援にとっての地域で連携を築くことの意義について教えて下さい。
自閉症の子どもは、他児を攻撃したり、授業中に先生に暴言を吐くことがあります。その原因と分析方法を教えて下さい。又、攻撃性が出てしまった子どもに、どのように対応したらよいかも教えて下さい。
自閉症の子どもは、落ち込みや、減退症状を示すことがあります。教室でふさぎ込んだり、動きが著しく少なくなることもあります。対応の仕方を教えて下さい。
自閉症の子どもは特定の音が苦手だったり、皮膚感覚の過敏があったり、逆に鈍感だったりします。偏食の一因も食感であることが多いと聞きます。自閉症の子どもの感覚に関する考え方と具体的な支援のポイントを教えて下さい。
睡眠障害ではないかと思われる自閉症の子どもを担任しています。日中パニックが多く、母親は慢性的な睡眠不足で苦労しています。学校としてすべき支援のポイントを教えて下さい。
7つのキーポイントの最新の情報と、実践の事例について教えて下さい。

発達障害.jpは、発達障害療育特別支援教室を国内外に展開するTASUC(たすく)が運営する、お子さんの発達が気になる保護者さん向けの発達障害関連情報ポータルサイトです。ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動症)、LD(学習障害/限局性学習症)等の発達障害(神経発達症)に関する情報、知的障害(知的発達症)、ダウン症に関する情報、子育てのお困り事を解決する為にヒントとなるであろう情報を発信しております。