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自閉症の子どもは、落ち込みや、減退症状を示すことがあります。教室でふさぎ込んだり、動きが著しく少なくなることもあります。対応の仕方を教えて下さい。
落ち込み・減退とは、心や体に二次的な障害が生じた状態といえます。自閉症独特の、人との関係づくりなどの社会性の困難によって、非難されたり、自己不全感が生じることにより、「自己評価」が低下し、性格の変化や、精神的な不安定が生じることがあります。場合によっては、統合失調症などの精神疾患となることもあります。そのため、正しい説明で家族や支援者側の「理解」を進め、「支援」に繋げる必要があります。
ここでは、落ち込み・減退などの状態が生じる要因とその内容、未然の防止の必要性、怒ってしまった際の対処法に分けて述べたいと思います。
①二次的な障害(落ち込み・減退)は、なぜ生じるのか
自閉症のある人が、他の障害種と比較して、なぜ落ち込みや減退などの二次的な障害に陥ることが多いのでしょう?大きな原因の一つに「社会性」に関する困難があります。社会性の困難は、「自分の幼児期の耳は調整のきかないマイクロフォンのようだった(テンプル・グランディン)」などの独特の認知に基づく困難さに起因すると考えられます。そのため、双方向のコミュニケーション(相手の意図を汲んだやりとり)が取れず、他者との関係がうまく築けなかったり、言葉の裏を読めなかったりします。さらに、周囲の理解不足や否定的にかかわられることにより、強い劣等感を抱いたり、「自分はダメな人間だ」と考えること<落ち込み・減退>が生じるのです。

自閉症は、症状論(社会性、コミュニケーション、こだわり、感覚過敏、等々)であり、普通の発達からの質的な違い(アンバランスな発達で、歪み)です。特に知的障害を伴わない自閉症の人は、このアンバランスさが理解されにくく、「この前、メールでは色々と意見をしてきたのに、会って話しをしたら、どうして伏し目がちで、何も言わないんだ!」などととらえられてしまうことがあります。社会性に困難のある自閉症が誤解を生じやすいことが明らかです。
②二次的な障害(落ち込み・減退)とは
落ち込み・減退が生じてしまったら、本人は少なくとも自己肯定感が保てない状態になっています。性格が変化して、人間不信に陥ったり、反発心が強化されたり、何にも取り組まずに引きこもってしまったりするかもしれません。また、さらに支援を怠れば、体調不良や頭痛、耳鳴り、不眠、心因性の症状に陥る可能性もあります。支援をされずに環境が改善されなければ、妄想や幻聴などに悩まされ、薬物療法が必要になる統合失調症に移行することも少なくありません。自閉症のある人によく見られるフラッシュバック(嫌な体験が急に想起されてパニックのような状態になってしまう現象)などにも注意する必要があるでしょう。
③二次的な障害(落ち込み・減退)への支援
まずは、未然に防ぐことが最も大切です。自閉症の障害を周囲の人に理解してもらうのも重要ですが、「早く話されると理解できないことがあるので、ゆっくり話してほしい」などと、本人が自己理解を進め、周囲に説明できるとよいかもしれません。たとえば、忘年会などの騒がしくなりそうな会などでは、周囲に理解を求めた上で、欠席したり、1時間ほどで退席することも必要でしょう。支援者は、年齢に応じた自己理解や自己肯定感に満ちた環境づくりを心掛け、周囲の人へ自分の本心を伝える機会を増やして、「わからないことは、わからないと伝える」ことは素晴らしいことであり、肯定されることだと伝えることが重要だと考えています。

また、幻聴などが起こったら、治療をすぐに検討し、生活を変えること<勇気ある撤退>も辞さない覚悟が大切です。どのような状態でも、早期に対応することが重要ですが、本人だけでは、なかなか踏ん切りがつかないのも、自閉症の人たちの特徴です(性格が真面目)。そのため、支援者は、普段から信頼関係を築いて、すぐに(勇気ある撤退を)後押しができるようにしたいと思います。

落ち込み・減退は、攻撃性や暴言などのように、目立たず、徐々に顕在化するため、気がついたときには、重篤な状態となりやすいこともわかっています。本人の身体の状態、心理、行動などをよく観察し、わずかな変化でも見逃さないことが、自閉症支援をする支援者の役割でしょう。
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